「発明塾®」へようこそ!: 発明塾京都第130回開催報告

2013年5月16日木曜日

発明塾京都第130回開催報告

第130回は、Gr討議の節目とします。次回以降、各自具体的な発明を、楠浦自身が開発した「発明塾指定フォーマット」(注1)に記入し、討議に持ち込んでください。

討議にあたっては、人数が増えているため、2Grに分けて実施します。僕ともう一名で、それぞれリードします。発明を具体的に詰める作業に入りますので、これまで以上に、緻密な思考と技術的に詳細な議論が求められることを、再度確認しておいてください。もちろん、特許的な判断においても、緻密さが求められます(特許にならない発明は、少なくとも発明塾としては、意味が無い)。

ここでギヤを切り替えられないと、、、。ワイワイやって「あー楽しかったですね」というのは中学生レベルですので(注2)。

さて、人数が増えてきたので、一旦見学や新規入塾をSTOPします。同時に、直近の入塾者は、この3ヶ月の活動状況で、その後の継続可否を決めますので、心して取り組んでください。


智弁和歌山の野球部を、甲子園の常連チームに導いたある監督は、

「部員数を制限することが、チームのレベルアップに繋がった」

と、はっきりと述べています。一人ひとりに「なぜ野球をやりたいのか」「本当にやりたいのか」と問いかけ、人選していたと、ある雑誌のインタビューで述べている。

同時に、監督自身も自らの内面を見つめるため、毎日早朝に高野山に登っていたとも言う。彼自身「なぜ」を、自分に問うていたのだと思う。


僕自身も、特にここ数ヶ月は企業内研修/指導が増えてきており、発明塾開始当初とは、かなり違ったスタンスで取り組まざるを得ない(要するに、これまで程の時間は割けない)。なので、

「なぜ教えるのか」

ということを、これまで以上に重く、常に自分に問いかけている。教わりたいという人が増えるのは、有難いことではあるが、真面目に取り組んでもらえないのであれば、相互に自己満足であり、相互に人生の浪費に過ぎない。

そしてマズロー同様(注3)、本当の意味で身に付けることが出来ない学生、情熱を燃やせない学生には、むしろ他のことに取り組んでもらったほうがよい、という僕の信念に変わりはない。


今日は、知財業界で同じ世代で頑張っている「サムライ」と話しつつ、そのようなことを考えていました。サムライの話は、またの機会に。



※ 注1)発明提案書のフォーマットというのは非常に重要で、それ自身が「思考のガイド」になるように設計しなければならない。決して「読み手の都合」で作ってはいけない。

※ 注2)駒場東邦中学・高校での「発明塾」 参照

※ 注3)「完全なる経営」A.H.マズロー 参照