「リアル討議」
でした。遠隔の方も、お疲れさまでした。
討議で取り上げた企業は、
・AngloAmerican
・FitBit
・Hilton
でした。
全く見方が異なるので、比較しながら振り返るのがよいでしょう。
ざっと見ておきましょう。
●AngloAmerican
資源価格の影響を大きく受け、業績低迷で苦しんでいます。
非中核事業の切り離しなど、どのような手を打っているか、よく見ておきましょう。
以前取り上げた、「ロイヤル・ダッチ・シェル」の話もしました。
エネルギー/資源の分野は、数十年の単位で見ていく必要がある分野です。
シェルの、天然ガス事業(M&A)を例に取り話をしましたが、僕が「天然ガスシフト」の必然性について大学で学んでから、20年以上経過しています。
●FitBit
企業における健康管理ニーズの高まり、という点で、非常に面白い業界だと感じました。
直近では、デバイスの信頼性などについて、訴訟が起こされています。
自身が経営者ならどうするか考えつつ、実際、どうなっているか、よく「事実」を調べましょう。
また、それらの「打ち手」に対して、投資家がどのように反応しているかも、見ておきましょう。
●Hilton
「高級ブランドのフランチャイズ」という、ユニークなビジネスモデルになっているのが、この業界です。事業の一部を切り離すようですので、その動向に注目しましょう。
(Amazon.co.jp のサイトへ移動)
結局、原典にあたるのが、早いようです。
1000ページの大著です、冬休みに読んで、新年以降の討議に
臨んでください。
●ここまでの総括に代えて
一部の人には話しましたが、
「いまから、自分がその企業/事業を経営するなら、どうするか」
考えることで、その企業/事業の実態を、正しく把握し評価することができます。
FitBitは、集団訴訟を起こされていますが、どうするのが良いのでしょうか?
唯一の正しい答えはありませんが、
「自分の考え」
「実際のFitBitの打ち手」
「投資家の評価」
を明らかにしていく討議を通じ、自分なりの「答え」を出すことはできます。
「なるほど、そういう手があるのか」
「そうなるのか」
「そう、見られてしまうのか」
を繰り返すことで、事業や企業の価値を
「正しく評価」
することができるように、なると思っています。
視点を、変えることです。
そして、「ブレないように」することです。
例えば、
「自身がその企業に入り、株式だけをもらって働く」
と考えてみれば、とても分析しやすくなります。
(僕は、そうしています)
先の、「エネルギー・資源」の話もそうですが、
「目先の話」
にとらわれず、
「何を、どう、議論すべきか」