「発明塾®」へようこそ!: 発明塾@東京 第28回開催報告

2010年10月25日月曜日

発明塾@東京 第28回開催報告

第28回も無事終了しました。

今回は、塾生さんの発明提案書、特に課題やメリットの表現法などについて討議した他、楠浦の経験から分かっている「発明のタイプ」について、話をしました。

発明には大きく分けて、既存のシステムのパフォーマンス改善を目指すようなエンジニアリング的な手法と、全く違う異分野の技術を持ち込む「異分野組み合わせ型」の二通りのアプローチがあります。

エンジニアリング的な手法は、しばしばトレードオフに陥りがちであり大きな改善が見込めないため、その中においても結局は、異分野技術への置換えや導入が必要になってきます。

問題は「異分野組み合わせ型」なのですが、こういうのをどう「思いつく」のか。

「散歩しましょう」とか「情報を集めて考えましょう」では、方法論ではないですよね、、、(という塾生さんの指摘もあり)、、、というのが私の意見で、ここを「コントロールしながら新しいアイデアの切り口を見つける」ために、特許情報分析を駆使します。

ここまで来るとかなり高度な話なので詳細は割愛しますが、一つ言いたいことは、これを身につけてもらうために「発明塾」は存在する、ということです。その前段階として、やはりいろいろな発明を自分で体験し、発明の何がどう難しいのか、あるいは、どういうふうに考えたらアイデアが出てくるのか、出てこないのか、そういうことを体験を通して学ぶ必要があります。

発明塾が継続的な場であるのはそれが理由です。

それなりのものを身につけるには、やはりそれなりの時間がかかるのです。

一過性のEventで身につくことは所詮知れています。学習は段階的に進むものなので。

ということで、既にそういうレベルに達した人、まだまだ達していない人、いろいろいますが、それぞれのペースで継続的にレベルアップし、お互いに切磋琢磨してください。

では、次回も宜しく。