「発明塾®」へようこそ!: 発明塾@京都 集中講義第一回開催報告

2011年2月26日土曜日

発明塾@京都 集中講義第一回開催報告

本日無事集中講義第一回を終了しました。懇親会までの方、お疲れさまでした。皆さん無事に帰れましたか?

さて。

今回のトピックは、

・特許とは
・特許情報検索(キーワード検索、インデックス、分類記号)に習熟する
・マーケティングの考え方

と言いました。でも、一番大事だったのは「数字が意味するものを読む」ということでしょうか。

・件数が少ないということはどういう事を意味するのか?
・多くの企業が1件づつ出している10件と、1社で10件の意味の違い。
・数が増えていること、減っていることの意味。
・特許件数が意味するもの。
・発明者数が意味するもの。
・キーマンは誰なのか、どうやってわかるのか。

ひとつの鍵は「共起分析」です。アマゾンもグーグルも、基本はこれですよね。

数字は、企業の活動の結果が示されたもので、その活動には必ず「意図」があります。
数字から企業活動、その意図を読む。これが情報分析です。(intelligence)

数字から意図を読む、データから相関性を読む。

それが「情報」です。

「こういう数字になるということは、こういう活動の結果に違いない」という仮説が必要です。

仮説と検証。

これが情報分析の基本であり、マーケティングや発明の基本です。情報分析が出来てはじめて「先読み」ができます。そして「先取り」発明が出て、「先取り」特許が取れるのです。

今回やったことは、今後の発明活動の基礎になります。

必ず復習し、繰り返し訓練し、習熟してください。ツールの段階で「えーっと」と詰まっていては、アウトプットはでません。無意識にできるようになるまで、繰り返し練習すのです。脳は鍛えるものです。スポーツと同じです。

理屈だけで止まっていては先へ行けません。「身体知」になってはじめて、「わかった」と言えるのです」。

「わかる」まで、繰り返し繰り返し、やってください。

次回は、実際に発明をやります。しかし、今回のことが「わかって」いなければ、ありきたりの発明しかでません。一週間で、みっちりトレーニングしてください。


<補足>
終了間際にやった、「課題」を掘り出すための「上位概念化」もしっかり訓練してください。
足が4本の椅子。その「上位概念」の「課題」は、「足が4本であって3本でも2本でも5本でもない理由」でなければなりません。それよりも大きな課題を設定しても、その後の作業が発散するだけです。

ブレスト時は発散させるさせるためにやるのですが、その後にやる作業である「ロジカルシンキング」による「発明創出」は、収束させるためにやるものです。できるだけ小さい概念の課題を「掘り出し」、それについて再考することがポイントです。一見同じ「ような」図を書く作業でも、意味が全く違います。

発散させるのは簡単です(好きなコトをいえばいい)

収束させるための作業が、難しいのですが、重要です。収束しなければ答えは出ません。
収束させるための訓練に時間を割いてください。これは、一人で自問自答しながらの作業になるので、緻密な論理的能力と、何時間も考え続ける知的体力が必要です。頭脳を鍛える、とはこういうことです。

自問自答できない人は、最初は楠浦が相手になりますので連絡ください。みっちり詰めてあげます(笑)
>最近は、この過程は電話会議でほぼOKと分かりましたね。

ここで「この課題はだれもやってないよね、たしかに」という課題が出たら、ほぼ「勝ち」です(笑)

いつも言うとおり、発明とは「課題の発掘」なのです。誰もやっていないけど、言われてみれば当たり前、なんでだれもやってないんだ。そういう視点(課題)をどう掘り出すか。

これに尽きます。

では、次回も宜しく。予習と復習はしっかり。