「発明塾®」へようこそ!: 発明塾東京初級 第3回

2011年5月28日土曜日

発明塾東京初級 第3回

発明塾東京初級クラスも、第3回を終了しました。

皆さんなかなか理解も早いし、面白いアイデアを持ってきますね。

さて、今日は皆さんが考えて来た(しかも全員事前に送ってもらっていたという、素晴らしさ!!!)アイデアを、一人一人発表してもらい「その本質はなにか」を考える訓練をしました。自分の発明の本質を、客観的に考えるのは、最初は結構難しいですが、他の人のアイデアなら気楽に?考察できますからね。これで、練習をしてもらいました。

いくつかのアイデアについては、そのまま詰めていけるような面白いものもありましたが、再度切り口に戻した方がよいものも、当然、あります。

そのへんをどうするのか?(どう考えるのか)というのが、次のステップになります。

図を貼れないので口頭の説明になりますが、塾生には当日の板書を送りましたので、照らし合わせてみておいてください。

①思いついたアイデア→アリキタリな気がする→ほんとにアリキタリかどうか、再度見直す。これは先行技術との差(素因数分解と引き算)で、徹底的に差を洗い出す→その差が本質(新しさ)→それが実現されていない理由を考える→③のフローに移動
②同じくアリキタリな気がする→ドンズバ特許があった→諦めて「上位概念」に戻す→再度アイデア出し、元に戻る。
③思いついたアイデア→実現不可能な気がする→なんで実現不可能なのか(ほんとに実現不可能なのか)、現象を理論に還元して考え、制約条件を探し出す(事例としてはエジソンが白熱電球のフィラメント素材として「抵抗が高く、耐久性がある物質」を探したこと。Q=i^2Rの式に還元した。)→その理論条件を満たす材料、機械、システム、補完する理論等を探す。

特許的に言うと、「進歩性」から考え「阻害要因」を見出すことになります。分かりやすく言うと「なんでこんな当たり前?なこと(僕でも思いつくようなこと)を、まだやってないのか?」ということになります。

・要するに何?:本質を考える(←先行技術との差を考える、からも出てくる)
・なんでだれもやってない?:阻害要因(進歩するための障害、解決すべき真の問題)を掘り起こす。

この二つですね。

では、次回までに各自のアイデアを、上記のプロセスでブラッシュアップ(もしくは再考)してきてください。次回は、@京都と同じく個別指導形式になりますので、各自が考えたところまでを整理して持ち込んで、楠浦もしくは場合によっては全員で討議します。2.5時間だと、普通に討議すると2名程度しか取り上げられませんが、同時並行で討議すれば4-5名は可能でしょう。各自の進捗状態、理解度に合わせて運営します。

ではでは。