「発明塾®」へようこそ!: 発明塾京都第181回開催報告

2014年5月24日土曜日

発明塾京都第181回開催報告

今回も、来週末(5月31日、土曜日です!)に控えた 新歓イベント「発想法セミナー」 で取り上げるトピックについて討議しました。

今回は、前回の「特許分析」結果を踏まえて、主に「発明討議」を行いました。

「特許分析結果のどこに注目するのか」
「それを、どう”具体的なアイデア”につなげるのか」

が、2つの大きなポイントだと思います。復習兼ねて、簡単に説明しておきましょう。


(1)「特許分析結果のどこに注目するのか」
特許を分析すると、その特許に表現されている技術思想が出てきた背景、「ストーリー」が見えます。そこには当然、「課題」が出てきます。ある課題を解決するために行った発明を基に、特許が出されているわけですが、多くの場合、

「発明」→「特許化」

という流れで考えられているために、その発明だけでは課題の解決が十分でなかったり、将来出てくる技術を予測したものになっていなかったりします。分析結果を基に、その発明が創出された背景を解析し、

「技術/ニーズ動向」→「収益」→「事業」→「実施」と「権利」→「特許」→「発明」

の流れで考え直すことで、新たな発明が生まれます。


(2)「それを、どう”具体的なアイデア”につなげるのか」
もちろん、「考える」だけではだめで、重要なのは「仮説をもって、さらに調べる」ことです。調べることで、見落としていたさまざまな関連技術思想、先行技術、最先端技術が出てきますので、それを踏まえてさらに調べ、実行可能な一連の技術思想として統合する作業、それが「具体的なアイデア」を創ることです。


僕は、各企業の「トップ発明者」に、しばしば会いに行く。
彼らは必ず、「独自の発明法」を持っており、
あれやこれや、発明談義に花が咲く。
至福の時間ですね。


これ以上のことが知りたい学生さんは、ぜひ新歓イベントへ!

では。