「発明塾®」へようこそ!: 「ウエアラブル ヘルスケアデバイスのBizモデル」~発明塾京都第202回開催報告

2014年10月18日土曜日

「ウエアラブル ヘルスケアデバイスのBizモデル」~発明塾京都第202回開催報告

今回も、前回同様に、グーグルグラスやAndroid Gear、Apple Watch等の新デバイスがめじろ押しのHot領域である

「ウエアラブルデバイス」


に関する発明討議を、行いました。ウエアラバルデバイスには、いくつかのパターンがあることを、前回講義で割り出しました。


それに至る討議の詳細は、今後「紙上講義(無料)」で紹介し振り返るとして、ここでは、すでに多種多様な研究開発が行われて、今後の普及が期待されいる「センサー系」について、今回の議論を、振り返りましょう。


ここでのKSQは、
「今後、センサー付きウエアラブルデバイスを普及させるために、肝となる技術/知財はどのようなものか。それを"だれよりも先に”発明し、確保できないか?」
になります。 


1.「どんなセンサーを付ければよいのか?」


ほとんどの研究は、この辺を工夫していますが、発明塾的には、この視点はNGです。すでに「紙上講義(無料)」で何度か取り上げている通りなので、詳細は割愛します。



2.「どんなデバイスに付ければよいのか?」


1つめの質問よりは、的は絞られますが、これもNGです。この理由も、取り上げ済みですね。「リサイクル」に関する技術を発明したときに、以下3.も含め、皆さん痛感したと思います。



3.「どんなビジネスモデルがあり得るのか?」


情報は、それ単体では価値を生まないため、ビジネスモデルから逆算して、「価値に変換する」プロセスを設計する必要があります。

その後、「それが知財で独占できる/普及させられる」という「知財の設計/検証」を経て、発明に入ります。
「技術普及のための知財の仕組み」、これも紙上講義(無料)」で、これまで散々議論していますね。


PayPal創業者 P.ティールは、
「Zeroから1を作り出す」際には、
「営業」が極めて重要だ、と言っている。
知財に「あまり」触れていないのは、
意図的?


ウエアラブルは、様々なデバイスやサービスの提案がされていますが、


「なるほど!」


という、決め手になる視点が、全く提示されていません。


つまり、現在の「ウエアラブル」市場は、発明塾的には、


「Last One Piece」(ラスト ワン ピース)


の状態で、最後に参入するプレーヤーが、総取りできる可能性のある「おいしい」市場になっています。


「最後発参入で総取り」できるかどうかは、「知財を先取り」できるかどうか、それ次第です。「知的財産」を武器に、技術の普及と利益の流れをコントロールする。それが、「イネーブラー」です。



次回も引き続き「最後発参入で、全ての市場を総取りする」ための知財戦略を練り直し、そこに必要な発明を、具体的に創出していきましょう!


まずは、ベンチマークする特許群を、しっかり特定してきてくださいね。


ではでは。