「発明塾®」へようこそ!: 11月 2015

2015年11月28日土曜日

「突破発明」創出とは?/分析とは「比較」~第312回/第313回開催報告

第312回/第313回も無事終了しました。
(楠浦は、どうしても討議したい内容があり、第313回だけ参加しました)

2回を通じて、ある分野で大きな影響力を持っていたと思われる特許に対して、「突破発明」創出のための、討議を行いました。


発明塾で「突破発明」は、以下の条件を満たす発明を指します。


① 対象に設定する「特許」を回避していること

② 大きな「技術の流れ」に沿ったものであること
③ 対象に設定する「特許」に記載された発明が、潜在的に持っている問題点を解決するもの

今回は、かなり古い特許を対象に議論を行いましたので、「回避」した発明は特許検索などにより、多く見つかりました。


重要なことは、②と③を外さないように、議論を進めることです。

詳細は、この教材で紹介していますが、

「見つかった課題に、”なぜ”を問いかけ」


て、技術の歴史を遡り、大きな流れを把握します。サマースクール生の皆さんは、手元に「指南」があるはずですので、しっかり見直しておきましょう。




(クリックするとAmazonのサイトへ移動します)
「教科書通りにやってみる」、重要ですね。
分析の話をする際に度々紹介する、安宅氏の「イシュー・・・」。
すでに100回以上読んでいます。
憶えてしまわないと、教科書通りにはできません。


他、以前から繰り返し討議している「食品包装容器」について、改めて、特許情報分析を行いました。

今後の議論の起点になる特許を見つけることが、目的です。

流れを復習しておきましょう。


KW検索の結果から特許を1件選び出し、自分が分析したい分野のIPCを調べました。

今回は「 #IPC B65D85/50」に仮決めし、進めました。

「 #IPC B65D85/50」に関する特許調査

(クリックすると、「かんたん特許調査」のサイトへ移動します)

分析結果の「住友ベークライト」の出願は、野菜などの包装フィルムについてのものであり、「積水化成品」の出願は、魚などを入れる発泡容器についてのものでした。


分野は異なりますが、この二つを比較するとどうでしょうか?

あくまで比較論ですが、「発泡容器」のほうが、まだまだ技術的に工夫する余地がありそうです。
「原理」「メカニズム」に踏み込んで「再発明」にトライすれば、新しい包装容器にたどり着けるのではないでしょうか。

ここから、「農業の次は水産」という仮説を導き出した塾生さんがいれば、ぜひ次回、その続きをやりましょう。


Aquaculture というKWで、調べてみては?



では、次回もよろしく!



※ 注) 「突破発明」はTechnoProducer株式会社の登録商標です。



2015年11月8日日曜日

サマースクールからの新塾生を迎えるにあたり~第311回報告他

第311回も、活発な討議が行われたようです。
(楠浦不在にて、討議を行ってもらいました)

今回は、ある特許について「突破発明(※)」創出の準備討議が行われました。
次回が、突破本番のようです。こちらには、楠浦も参加予定です。
楽しみですね。

「突破発明」創出に向けて、何が突破のポイントか、過去事例をふりかえっておきましょう。

先行技術を「突破」するために必要なのは、「技術の進化点」の見極めである~発明塾第301回開催報告

対象になる特許発明の「原理」を理解し、「技術の進化」に沿って発明を創出する。

原理原則、基本に忠実に、お願いします。


さて、11月以降、「サマースクール2015」を乗り越えた方々に、発明塾に合流していただくことにしました。

「最後、発明提案書にたどりつけず、悔いが残ります」

という方もおられますので、それは、今後晴らしていただきたい。



また、OBOGが「自分のテーマがなくても」参加できるように、今後は「情報分析を通じた”投資”意思決定」を、定期的に題材に取りあげます。
今年春に、何度か取りあげましたが、誰にとっても得るものがある、非常に良い題材であると感じました。
分野は、希望があれば受け付けますし、なければ楠浦が決めます。

頭脳を投資する人は発明家、人生を投資する人は起業家、
株式や債権に投資する人は投資家、いろんな呼び方がありますが、
本質は「常に1つ」。
いずれにせよ塾生さん(学生さん)は近い将来、
「人生残り35年」という、その時点で持っている
最大の資産を掛けた投資の意思決定を迫られます。


以前書いたように、

「今年は、さらなる飛躍への準備期間」

です。


すでに、サマースクールの時点で、

「楠浦ではなく、塾OBが指導した学生さん」
「高校生時代に楠浦と出会い、その後大学生になって発明塾へ」

という、「予想していた未来」が、着実に実現されていることが確認できました。


今後は、OBOGへの支援と新たな世代の育成が一体になることで、より大きな成果に結びつくように、着実に進めていきます。


では、次回もよろしく。




※ 「突破発明」は、TechnoProducer株式会社の登録商標です。