「発明塾®」へようこそ!: アイデアを「事業へと育てる」ために~発明塾「投資部」設立します/第344回報告

2016年9月2日金曜日

アイデアを「事業へと育てる」ために~発明塾「投資部」設立します/第344回報告

(特に、OB・OG へ)

既に以下記事などで、現状は伝わっているかと思いますが


「経営者にならないとできない」ことか?~事業の「目利き」/第342回

数字から「仮説」を立てる~IR資料「読み方」の基礎/第343回

「発明」


だけにこだわる運営は廃止し、


「発明(と、知財)」

「投資(と、経営)」

を、主な「2つの」領域として、発明塾の活動を本格的に再開します。



それにあたり、


「発明塾 投資部」


を設立します。



目的などは、以下参照を。




● 参加可能な人


当面、現塾生+OBOG とします。

つまり、「大学生」と、「過去に発明塾に所属したことがある社会人」になります。

討議は、発明と同様、原則としてすべて遠隔で行います。
したがって、時間が合えば、世界中のどこからでも参加可能です。

新規に入塾したいという学生さんは「こちら」へ。
(投資部の内容は説明に反映されていません/申し込み時に「投資部」入部希望、と明記を)


また、特別枠として、僕が信頼している


「起業家」


を数名、招待します。


僕の偏った意見や経験にとらわれず、広く


「事業機会」


を捉え


「挑戦」


して欲しいからです。


今更の言い訳にはなりますが、”発明”の時は、同じようなスタンスで発明ができる人が(日本に)見つかりませんでしたので、誰も招待できませんでした。


僕はこれを、非常に残念に思っていました。



経験上、「投資」であれば可能ですので、僕としてはうれしい限りです。





● 何のためか


「経営者にならないとできない」ことか?~事業の「目利き」/第342回


に書きましたが、


「投資に値する事業かどうか」


を、公開情報(IRや特許など)から判断することは、


「事業の目利き」


の第一歩です。



「自分のアイデア」


について、冷静に事業性を判断できない人も、


「他人の事業」


であれば、ある程度冷静に判断できます。

(思考回路の癖によりますが・・・これは僕が全員把握しているので、指導上、なんら問題ありません)


また、他人の事業について


「改善案」


が出せれば、


「自分のアイデア」


について、


「よりいビジネスプラン(事業企画)」


を立てられるようになります。

(これは、僕の経験にもとづく感想です)


つまり、



「自身のアイデアを、事業へと育て上げる」

地力をつけるため、


「投資アイデア提案」


を作成してもらい、それを僕がその場でレビューしながら


「今、その企業(*)に、どういう理由で投資すべきか(すべきでないか)」


を、判断していきます。


* 本来は、事業単位が良いのですが・・・已むを得ません。



MorningStar 使います。とても便利です。


上手く企業を選べば、自身のアイデアを事業にするための、


「ヒント」


が得られる場合もあるでしょう。



様々な業界の製品、サービスについて


「収益モデル」

「独占と普及の仕組み」
「Moat」

などがどうなっているか理解できれば、



「自然と、事業の目利きができるようになる」

と思います。

(僕の経験からくる感想です)


その投資から、収益を上げることは、発明塾としての目的にはしません。


「結果」


として、各自がリターンを得て、次のステージに進む


「原資」


になれば、言うことはありません。


これは、


「発明」


の時と、まったく同じです。





● 何をするか(誰が、何をするか)


僕以外の参加者が、


「投資アイデア提案書」


を作成し、持ち込みます。

(たまに、僕も持ち込む気がします)


それを、出席者全員でレビューします。


僕は、その場で「僕の」結論を出しますが、単なる意見です。


ここは、発明の時とは異なります。

(発明の時は、僕がOK出さないと、提案もその先の議論もしなかったので)


投資アイデアの内容によっては、メンバーの制限を行うかもしれません。

(実在するスタートアップへ、実際に投資することを前提とした検討の場合、など)


しかし、そもそもの目的が、誰も守秘義務を負うことなく


「これまで発明塾で指導してきた内容の、次のステップ」


のことについて、自由闊達に議論することですので、原則として、


「公開企業への投資」


についての、投資アイデア提案が持ち込まれ、それについて討議することにします。





● 再び「何のため」か


誤解があると面倒なので、再度書いておくと、


「発明は一通り教えた」


でも


「事業や経営について、何ら教えていない」


ことについて、なんとなく、


「胸騒ぎに近い不安」


が、僕の中にあります。



どんな素晴らしい技術(やアイデア)も、かんたんに、とんでもなくダメな事業にできるからです。


これまでに、大学で講義を受けた学生などから、度々相談を受けましたが、それらが、自身の確信にもとづくものではなく


「誰かにそそのかされて起業します」


みたいなものばかりであったことも、不安の一因です。

(収益モデルなどについて深い理解がないので、確信の持ちようもないと思いますが・・・)


仲間選びも大事です。



僕が上手くできている(できた)かどうかという話ではなく、現時点で、起業するメンバーが出てきた以上、


「わかっていることで、僕にしか伝えられないことは、早めに伝えておく」

(例によって、既に本に書かれていることは、読んでもらうとして)

必要があると判断しました。



OB・OG は、メーリングリストで連絡があるはずですから、それに従って、参加してください。


メールが来ない OB・OG は、僕まで連絡を。





楠浦 拝