「発明塾®」へようこそ!: 「設計」は「仮説」にもとづく段取り~発明・設計・企画/第354回(投資部第10回)

2016年12月10日土曜日

「設計」は「仮説」にもとづく段取り~発明・設計・企画/第354回(投資部第10回)

投資部の比重が高まっていますが、1つ注意点を述べておきます。

発明の時は、「発明提案書」(研究計画書)が決められていましたが、現状、投資部の活動で必要な


「投資アイデア提案書」


の明確なフォーマットが決まっていません。

(ラフな案は、僕が示していますが)


僕が与えるものではなく、


「皆さんが、自分で作っていくもの」


だと、理解し進めてください。

(どのような情報があれば、意思決定が可能なのか、「意思決定者の立場」で、突き詰めて考えてください)

つまり、まず自ら、投資部を

「設計」

してください。


発明も、企画も、すべて「設計」です。

「仮にAならば、Bになるはず」
(そして、検証を素早く行う)

を積み重ねることです。


年末年始に、ちょっと「わかりづらい」本を読んでほしい。
要するに何が言いたいのか、どういう背景でこういう議論がされているのか・・・、
など「読み」を深めるには、それしかありません。
わかりやすい本ばかり読んでいると、「浅瀬」で終わります。
あと、「エライ人の指示は、なぜわかりにくいか」が、わかります。
ちゃんと、理由があります。


発明塾の発明法も、そのようにして出来上がってきました。

(採択する側の立場から見て、必要な情報を、必要十分、かつ、論理的に記載する)

手法の開発の一環として、アウトプットフォーマットも含めた


「ツールの開発」


が必要になります。



「言われたことをやる」


のではなく、


「やるべきことを、自分で決める」


ように、進めてください。

(社会に出れば、それが普通です)


さて、今回の投資テーマは


「エネルギー」


でした。



いわゆる ミッドストリーム の企業を数社、比較討議しました。


「天然ガスシフト」


にどのように対応しているか、たとえば、


「キンダーモーガンが、LNG輸出のための施設へ投資中で、かつ、シェルとの長期契約を結んだ」


等の情報を勘案しながら、各社の取り組みを比較していくことが重要です。


エネルギー分野は、洋上風力含め、まだまだ分析の余地があると思います。


また、エネルギー問題は、エネルギー資源が「足りる・足りない」という次元の問題ではなく


「環境問題」

「外交・安全保障問題」

ですので、技術や経済以外の分野も勉強しながら、分析を進めてほしいですね。



僕が、外交や安全保障問題に関心を持つようになったのは、大学院時代


「エネルギーと安全保障」


についてのゼミに出ていたからです。



「企業家」として、様々な分野で長期にわたり活躍できる人材の創出、も、投資部の一つのテーマです。発明、技術、起業・・・のような視点にとどまらず、幅広い視野で世界を見て、自らの力を社会に役立てられるようになって欲しいと思っています。



次のテーマは、「資源」という話も出ていました。アングロアメリカン、リオティントなど、歴史ある企業がひしめく分野です。


「投資」


を題材に、すべてを学び、成果を出す、そんな場にして行けるように。


皆さんの努力次第、です。



OBOGと連絡していると、


「発明塾での経験を活かし、大きな予算(億単位?)を取りました」


などの報告が入ってきます。


普段やり取りできない OBOG の皆さんも、しっかり頑張ってくれているようで、何よりです。



引き続き、よろしく。



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