「発明塾®」へようこそ!: 2018

2018年12月28日金曜日

安全な次世代電池を発明する/発明塾の2018年を振り返って ~ 発明塾第465回

年内は、今回で最終でした。

一年間、お疲れ様でした。


2019年は、発明塾

「10年目」

ということで、節目の年になると考えています。


何度か書きましたが、訳あってここ5年ほどは発明塾の活動に、あまり時間を割くことが出来ませんでした。

しかし、その代わりに、「e発明塾」という、良い教材が出来上がり、まだ一部の方々にしかご利用いただけていませんが、高い評価を頂いています。

また、皆さんと同じ方法で

「結果を出した」

企業内発明塾の卒塾生も、増えてきました。



実はこれも、種まきです。

「ファミリー」

には、多様な人材が必要なのです。僕はそれを、甲斐塾で学びました。


京都大学での講義で度々紹介している通り、発明塾のコンセプトの原点の一つは


です。


前職のベンチャー時代からずっと、何らかの形で実現したいと考えていたところに、ビル・ゲイツが出資している


の皆さんの協力を得て、一旦、形にすることが出来ました。


僕があまり時間を割けなかった間に、世の中も大きく変わっています。

特許や知財、発明について、多くの方が関心を持つ時代になりました。


そんな中で、2018年は、僕としては再始動の年でした。
(と言っても、後半になってようやく、少し時間を割けるようになりました)


2019年は、OBOGネットワークも活性化しつつ、進めていきたいと考えています。
(甲斐塾と同様に「ファミリー化」を進めていきます)


 
「知的戦闘力を高める 独学の技法」は、塾生さんのオススメです。
例によって、発明塾で教えていることが書かれている本、ということだそうです。
「判断力批判」は、僕が年末年始に熟読することに決めている本です。
もう一冊は「On Looking」です。
認知心理学の本ですので、皆さんはあまり興味が無いかもしれません。
熟読はこの2冊になりそうです。



もちろん、現在取り組んでいる

「次世代電池」

のトピックに対しても、しっかりアイデアを出していきましょう。

日々の活動、発明、情報分析の積み重ねと

「そこから出た実績」

をもとにしてしか、前に進むことは出来ません。


どんなに大きな夢を語ったところで

「一歩」

を、確実に進めるができなければ、実現できません。


はやる気持ちを抑えて、

「結果を出し続ける」

ことが、結局

「遠いようで近道だ」

と改めて感じています。



楠浦 拝




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2018年12月16日日曜日

京都大学「ものつくりセミナー2018」開催報告 ~ 熱心にレポート課題に取り組んでいただきありがとうございました!

今年も、10月10日に京都大学工学部物理工学科で

「ものつくりセミナー」

の講師を担当させていただきました。
(私の出身学科である機械工学科の学生さんも、対象です)



レポート課題の採点業務が終わりましたので、その感想も含め、備忘録代わりに開催報告をさせていただきます。



● 講義時の所感

少し、大人しめの学生さんが多い印象でしたが、途中のちょっとした演習にも、熱心に取り組んでいただいていました。


開催告知のところにも書きましたが、今年は

「IoT、ビッグデータ、AI」

に関する内容や

「ビジネスモデル」

が面白い企業などを取りあげました。


僕自身の経験からも、機械系の学生さんは

「経営に興味を持っている人が多い」

と感じているため、でしたが、レポートを拝見する限り、とても喜んでいただけたようです。

安心しました。


技術だけでなく、それを

「どう活かすか」

に、皆さんにもっと関心を持っていただきたいと思っています。

そこには

「発明」

だけでなく、

「知財戦略」
「起業」
「投資」

といったお話が、必然的に出てきます。



●レポートの所感

講義時の印象とは打って変わって、例年より熱心な学生さんが多かったという感じがしました。

独自の視点で


を探してくれていた学生さんには、加点をしました。


また、感想の中に

「起業したいと思っているのだけれど」

という言葉が出てくる頻度が、例年より明らかに多く、少しマインドに変化がある気がしました。これは、

「京機会学生企画」

の時にも感じたことでした。これまでにない、多様なキャリアを模索している学生さんが増えている、ということだと理解しました。



最後に、感想の中から、私が気になったものを紹介しておきます。


「入学して以来、ダントツで一番面白い講義でした」

毎年、このような言葉をいただきます。
本当に嬉しい限りです。


「漠然と、起業しようと思っていたが、何をすればよいかわからなかった。今回の講義で、まず何をするべきか、見えてきた」

まず、気になる分野のエッジ情報を調べましょう、というお話です。
伝わってよかったです。


「これまで、議論などで話が通じない人は、コミュ力に問題がある人、あるいは、性格に問題がある人だと考えていたが、そうではない、そう考えるのは間違っているとわかった」

個性を活かす、の話ですね。
コミュ力の問題ではありません。


” 周囲の人と異なるところに、君たちの存在意義がある” という言葉に感銘を受けた」

同じならどっちかで良いわけです、極論すると。
もちろん、同じ人なんていません。


「これから、技術者として求められる能力についていろいろ考え、悩んでいたが、今回の講義で、それが ”発明” であることがわかった」

はい、良い仲間と良い議論を通じ、素晴らしい発明を生み出し、世の中をどんどん良くしていって下さいね。



レポートを読んで、来年が、とても楽しみになりました。
来年も、担当させていただく予定にしております。

また、大学で同様の講義を行って欲しい、という教職員の方がおられましたら、お気軽にお声掛け下さい。





楠浦 拝




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2018年12月15日土曜日

発明塾は「ファミリー」/「もっと創造的になるためにできること」を一緒にやりませんか ~発明塾第464回/12月例会(第2回例会)報告

今回も、2つまとめてで失礼します。



● 発明塾第464回は「知財戦略講義」でした

第464回は、年末ということもあって皆さんお忙しいことも配慮し、また、OBOGが日々の仕事でも役立つような話を、たまには・・・・と思い、知財戦略に関する講義にしました。

ベースになるのは、以下の論文ですが、ここに書ききれなかったお話や、この背景にある、IBMの知財戦略などについても、話をしました。

知財戦略とは?/発明研究所のススメ
(参考書籍)「マイクロソフトを変革した知財戦略」マーシャル・フェルプス


以前も取りあげた、以下も参考になるでしょう。

Keynote Speech by Marshall Phelps | October 21, 2011
http://opencanada.org/features/keynote-speech-by-marshall-phelps/


今回のテーマは4月まで、化学系の発明ですので難易度は高いですが、じっくり取り組んで良い提案をしましょうね。



「後世に伝える言葉―新訳で読む世界の名演説45」井上 一馬 (著)
実はまだ全部読めていませんが、昨日、英語力をアップしなきゃというお話がありました。
そこで、ヒントを一つ。
一応、元英語科講師で、教材も完全に自作していました・・・。
教材を作り続けているので、どうすれば学べるか、だいたい見えています。
英語学習の場合、重要なことは
「日本語にふれる時間を減らすこと」
が、多くの人にとって重要であることが、僕には分かっています。
日頃の情報収集を、英語メインにしてみては?
たったそれだけで、そこそこ、読み書き話すができるようになりますよ。
私は「憶える」という作業が非常苦手なため、単語を覚えようとか
語句を覚えようとかは、苦痛で仕方ありません。
そんな私でも、「英語科講師」としてやっていけたのには、理由があります。
ちなみに、甲斐塾 英語科講師の大先輩が
という本を出されています。



● 12月例会(第2回例会)

ホントは第10回ぐらいだと思いますが、今回のような体裁?になったのは前回からですので、新たにカウントし直します。

今回も、場所は、僕の所属する TechnoProducer株式会社 のOBである 湯浅 さんがCOOを務めていらっしゃいます

IPTech特許業務法人

様のご厚意で、会議室をお借りすることが出来ました。

いつもありがとうございます。

みなさまにとって、良いネットワークの機会になれば嬉しく思います。


さて今回は、大手知財コンサルティング企業の方にお越しいただき、話題提供していただきました。TechnoProducer株式会社 も、業務の一部はいわゆるコンサルティングに該当しますので、競合じゃないのと思われた方もおられるかもしれませんが、それはやや短絡的にすぎると思います。

僕自身は、大学時代から、技術と人材育成/組織開発に興味があり、TechnoProducer株式会社 では、その視点でのコンサルティングや、ITプロダクト(eラーニング)開発を行っています。

ですので、むしろ、協業の余地のほうが大きいと思っています。

今回のようなネットワーキングの場を通じ、

「ファミリー」

と呼べる

「良い仲間」

を増やしていきましょう。


TechnoProducer株式会社 の主なプロダクトの一つ

e発明塾

は、発明と知財、特許情報活用がテーマですが、

「楠浦が、これまで培ってきた教育についての知見」

を一つの形にしたものです。

大学時代は、それまでお世話になった甲斐塾で、社会人になってからは、京都大学での設計演習、9年続けている発明塾などで、と、常に何らかの形で教育、教育プログラム開発と教材開発に携わってきました。

「教育」

は、ファミリーづくりの

「礎」
「原点」

だと、僕は考えています。


これは、完全に

甲斐塾

での経験によるものです。急にそんなコト言われても、その感覚がなかなか共有できない・・・という人もいるかもしれません。だからといって説明して通じるものでもない気がしますので、今後の発明塾運営を通じて、少しづつ共有できるようにしていきたいと思っています。


また、この9年の発明塾で得られた知見はとても素晴らしく、今後

「創造性開発」

に関するITのツールの開発提供などを、TechnoProducer株式会社 での教育事業の延長線で、積極的に行っていきます。

「もっと、世界中の人が創造的になるためにできること」

があります。


「発明塾」

で得られた知見を、共に広げていける仲間、特に

「個人が、もっと創造的になる」
「組織が、もっと創造的になる」

ためのITツールの開発提供に興味がある

「ITエンジニアの方」
「コンサルタント(志望もOK)の方」

は、こちらからご連絡下さい。

年齢性別はもちろん、経歴・勤務地・勤務できる時間も不問です。完全在宅・パートタイムでOKですし、知財や発明に関する専門的な知識は不要です。報酬・給与条件などは、やっていただけることに応じて、調整させていただけます。

「発明塾」

を広めていくことに興味がある方であれば、どのような方であれ、それぞれの方にやっていただけることがあるであろう、と考えていますので、まずは、お話をさせていただければと考えています。


楠浦 拝




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