「発明塾®」へようこそ!: 発明塾東京 第44回開催報告

2011年5月1日日曜日

発明塾東京 第44回開催報告

無事44回も終了しました。長いメンバーは、一年以上経っているわけですが(シェアハウス管理人の山田さんも含め)、やはり尽きることがないですね、発明というのは。

発明の方法論もどんどんブラッシュアップされていますし、ネタも尽きない。

皆さん、一生の趣味にしてください(笑)

さて、今日はナノ粒子汚染防止の課題について、特にフィルタに絞ってアイデアを考え、先行技術との対比を行って来てもらいました。初級組と京都組のところで述べましたが「素因数分解と先行技術との対比」です。

実際の発明のプロセスでは、アイデアを網羅的にダーっと出して、それらを片っ端から上記のプロセスにかけています。もしくは出しながらかけています。(これは、Intellectual Ventures を訪問して僕が発明をしているところを見た人は、わかると思います)

結局、アイデアを検討するとはこういうことなのです。先行技術を見つけ、対比し、本質をあぶり出し、その本質に意味があるかを瞬時に判断する。決して思いつきで出た一つ一つのアイデアにとどまったり固執したりしていません。これらのスクリーニングを経たアイデアのみを、じっくりと温めるのです。

ここまで行くには、少し時間がかかるかも知れません。ですが、ここまで至らないまでも、既存の情報(特許など)を課題-解決構造で整理し、意味のある課題に対して新しい切り口を見つけ、そこに網羅的にアイデアを投入する。このプロセスでアイデアを出してこないと、ジャストアイデアをポンと持ち込んでも、議論になりません。ボツったときに、戻れるところがないからです。切り口や既存技術の整理ができていれば、それをもとに再度皆で議論ができます。

ですので、これまでに紹介した手順をしっかり復習し(本ブログにすべて書いてあります、これを機に読み返しておいてください)、既存情報の分析→切り口→アイデア→先行技術調査をぐるぐると回して、次回の討議に持ち込んでください。

二週間後ですから、それまでに討議が必要な人は、いつでも声をかけてください。また、塾生同士で話をしてもいいと思います。いいライバルを作ることは、発明塾の目的の一つです。

僕も、高校時代からいいライバルが一人(結局大学院まで同じ)いて、非常に助かりました。現在の僕があるのは、彼のおかげだと思っています。

ではでは、次回は皆さんが主役ですから(発表形式ですよ)、よろしく。