「発明・知財・思考法」

発明や思考法、知財に関するものです。なお、読書法に関しては、以下ブログ他、本ブログ内を「読書法」で検索して、自分なりの方法を身につけて下さい。

・発明塾京都第149回開催報告~「読書法論/勉強法論」

http://edison-univ.blogspot.jp/2013/10/149.html


<発想法に関するテキスト>

まずは、以下の5冊を「完全暗記」し「マスター」することを、オススメします。

①「たった一人のビジネスモデル-知られたモノの組み合わせから特許になる発明を創り出す方法
発明が異なる技術の組み合わせである点と進歩性の関係、を中心にいくつかの発明を実例にした、発明の基本が書かれている。僕の知る限り最も基礎的な部分を丁寧かつ簡潔に書いている良書。発明塾のテキストとします。

②「発明家たちの思考回路」エヴィン・I・シュワルツ
序文に、N.ミアボルドのコメントあり。日本語に訳されている発明の本では、最も参考になる。
→ いつものように、永らく絶版でしたが、「発明家に学ぶ発想戦略 イノベーションを導くひらめきとブレークスルー」として、再版されました。
以下に、概要が紹介されています。
http://booklog.jp/users/hiroaki_07/archives/1/4270001186

③「イシューからはじめよ」安宅和人
発明の本ではないが、発明の手法が一番端的に書かれている。私自身は、ほぼ此処に書かれている通りの思考法を用いています。塾@京都に参加いただいた京都大学の院生さんからの推薦図書。(ありがとう)
他、思考法に関する本は以下に紹介。
http://edison-univ.blogspot.com/2012/02/blog-post_24.html

④「筋のよい答えの見つけ方」堀切川一男
解決策を「設計する」ということに関して、日本語では一番分かりやすい本でしょう。

⑤「革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55」永田 豊志 

 小さいアイデアを沢山出す、できるだけ詳細に具体的なシチュエーションを想定してから始める、などの基本を丁寧に解説。多すぎず、簡潔で調度良い。

読むとしたら「①→④→②→③、⑤」だと、頭でっかちにならなくて済む。その間、様々な発明家に関する本を読めば、気分転換にもなる。①と④はとても平易なので、まずはここから。


※追伸)上記が、アイデア出しに関する本だとすると、その「前後」の作業に必要なスキルについては、以下に参考図書をまとめています。

・「思考法に関する参考図書」
http://edison-univ.blogspot.jp/2012/02/blog-post_24.html


<提案書を書く、ということについての参考図書>

これまで発明提案書の書き方については良い本がなく紹介できなかったのですが、一つ参考になる本を見つけました。

★「論理コミュニケーション
http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766418279/
文章を論理的に読み、論理的に書く手法のドリルです。提案書がきちんと書けない(楠浦に呆れられる)人は、必ずやるように。

★「文章は「書く前」に8割決まる」上阪 徹

書く、という事に関する非常にわかりやすい本。「日本語がおかしい」と僕に言われている塾生全てに贈ります。

★「アイデア・ドローイング-創造のために」 絵も重要です。(第2版もあるようです)


★「読図」に関する本、特に「演習/ドリル」形式のもの

描くの前に、読めない人も多いようなので。僕は「読図」ドリルを、中学時代に大量にやらされた結果、平面図から瞬時に立体を思い浮かべられるようになりました。ある種の「脳トレ」です。

・参考:「パワー社」のHP

http://www.powersha.co.jp/search/g3277.html


<進歩性について考える>

発明を考える上で、進歩性の話は外せない。

★山口大学佐田先生の記事
「進歩性」についての考え方として、一番参考になる記事。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/08100123.htm
ここにかかれている(図29-31のあたり:分割版3)
「構成」、「効果」、「課題(目的)」
の3つが、特許を通すためのポイント(専門用語は進歩性)です。
普通は皆さん、「構成(の難しさ)」にとらわれるのですが、後ろの二つの方がむしろ重要です。ここに、一見平凡な発明が大発明になる余地があります。

「新・拒絶理由通知との対話」
拒絶理由通知、という側面から発明の進歩性を考える本。結果的に、進歩性の類型が示されている。


<発想法や発明に関する、その他の本、資料>

余力があれば。 

「ヒット商品を生み出すネタ出し練習帳」
発想を得るための各種手法。僕が普段言っていることは、ほぼ網羅されています。ドリル形式なので、好きなところから好きなようにやればいい。何がしかは、身につく。そんな感じ。
 
ブログも  

★「技術屋の心眼」E.S.ファーガソン

発明だけではなく、設計なども含む。

★「ひらめき力の育て方」大嶋光昭
パナソニックで「塾」を開催しておられる。実体験に基づく話が参考になる。特にP170付近の「課題設定」に関するところ。
彼曰く、「現状の課題と技術」を元に、「少し先の課題」を設定して、それに取り組むのだそうな。2階建て法とか。(3年後の課題→5年後の課題、とか考えるらしい)

★「三菱電機情報交換会」柳下和夫
上記のパナソニックの大嶋氏と同様、「情報交換会」と題したアイデア出しの場を三菱電機の中央研究所で設立運営されたお話です。
アイデアの出し方以前のところで、ブレストの雰囲気やそれに臨む際の心がけ、生物から学ぼう、など平易な内容も多く、分かりやすい。

★「起業家エジソン」名和小太郎
エジソンの考え方や方法を知りたい時は。
エジソン関係では他に 「エジソン発想法」浜田和幸 も参考に。

★「アイデアの探し方」阿刀田高

発明は未来予測(創出)なので、SF的な小説作家さんの考え方は参考になります。これは、阿刀田氏が、小説ネタをどう「ひねり」出したかをまとめた貴重な本。ばらしていいんですかね阿刀田さん。

★「すごい会議」大橋禅太郎

クリエイティブな会議は、どの様にすれば行えるのか。その答えがここにあります。いろいろな本に書かれているエッセンスが、さらっと簡潔に書かれていますし、僕もこの中のいくつかを(全てではない)実践しています。(各自があらかじめ考えを書きだしておく、など)

★ジェームス・ダイソンのコラム

皆さんご存知、サイクロン掃除機の発明者のコラム。財団を通じて発明家の支援も。
http://wiredvision.jp/news/201104/2011041522.html

★エジソンとGE

スケネクタディ博物館に、一度みんなで行ってみたいですねぇ。
http://www.ge.com/jp/company/history/edison.html

★アルトシューラーの論文
創造性に関してするどい洞察がなされています。
弊社メルマガに解説も記載しています。例えば、
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-60.html 
など。

★NewsWeek日本版2010.7.28号
http://www.newsweekjapan.jp/magazine/30127.php (目次のみ)
P40 -P46「科学が明かす創造力の鍛え方」ポー・ブロンソン他
この記事は非常に参考になります。経験上、かなり的を得ています。ここに書いてあることを意識するだけで、アイデアの出し方が変わってくるでしょう。

★発明に関するアーカイブ(英語)
http://inventors.about.com/od/timelines/Timelines_of_Invention_and_Technology.htm

★高須賀さんのBlog

サイボウズ創業者である高須賀さんのBlog。
「優れた制約条件=切り口」が良いアイデアを生む、と。

★「問題解決手法」に関するサイト
私がいつも言っている「発明提案書に必要な要素」=「必然性」「効果」「実現可能」。同じことが書かれています。
http://fk-plaza.jp/Solution/Tips/Tips_Teian.htm

★「クリティカルシンキング」に関するサイト

発明という観点ではありませんが。
http://jibun.atmarkit.co.jp/lskill01/rensai/cri-think/think01.html



<知財の最前線>
他、知財に関する本として、以下が参考になる。

★「知財の利回り」岸 宣仁
Intellectual Ventures をはじめとした、知財の新しい流れを取材した本。

★「21世紀の挑戦者~クアルコムの野望」稲川哲弘

http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/nnm/qc/ 言わずと知れた世界最強の通信ベンチャークアルコムの知財戦略。

★「マイクロソフトを変革した知財戦略(Burning the Ships)」Marshall Phelps
IBM⇒MicroSoft⇒IPXIと、米国知財界を常に主導するフェルプスが、マイクロソフトを「知財で救った」物語。

読んだ塾生から、以下の紹介文と、追加参考資料が届いています(以下引用)。


「Marshall Phelps氏の講演ビデオがあります。


・IPXIの紹介: http://www.ipxi.com/inside-ipxi/board/marshall-phelps.html

・ビデオ: http://opencanada.org/features/keynote-speech-by-marshall-phelps/ 

例によってBurning the shipsにもあった、ガースナーとIBMの知財戦略を作り上げた武勇伝が出てきます。英語の勉強がてらにいかがでしょうか? 


キャリア IBM ⇒ Microsoft (ミアボルドのパートナー) ⇒ IPXI 


ある意味 米国知財の歴史を体現するような方ですね。」



<特に、丸島先生について>
★「知財この人に聞くVol.1」丸島 儀一 読み物

★「キャノン特許部隊」丸島 儀一 読み物


★「知的財産戦略」丸島 儀一 大著ですが、丸島氏の教えはほぼ網羅されています。

丸島氏の本は、必ず読んでおくこと。



<知財、ビジネスモデルと標準化>

★「技術で勝る日本が、なぜ事業で勝てないのか」妹尾 堅一郎 読み物

★「国際標準化と事業戦略」小川 紘一 専門書の部類

知財と標準化をめぐる議論は、この2冊で尽きる。



<入門と言うよりは基礎知識>

★「エンジニアのための知的財産権概説」大嶋洋一
技術者として知っておくべきこと(制度、調べ方含む)が一通りコンパクトに書かれた、バランスの良い良書。知識系。

★「特許がわかる12章」竹田 和彦

最新の状況を踏まえて、制度や歴史も含め、特許に関してまとめられた本。知識と意識。

★「知的財産の歴史と現代―経済・技術・特許の交差する領域へ歴史からのアプローチ」石井 正

特許制度の歴史、主要な発明の歴史について、わかりやすく書かれた本。あくまでも読み物。


<特に、初心者向け>

★「誰でもわかる知的財産入門」石井他
大工大の教授陣による、わかりやすい「読み物」。なんとなく親しむにはBEST。意識系。

★「入門の入門 知的財産の仕組み」土生 哲也

ある程度具体的な決まり事や制度についても記載がある。知識系。



<特に調査・分析関係>

★「特許調査入門―サーチャーが教えるJ-PlatPat*」酒井 美里
特許調査に関しては、IPDL*をベースにしたものしかなく、なかなかいい参考書がない。この本もIPDL*に基づいているが、プロサーチャーの考え方(キーワード、技術分類、等の使い方)が非常に参考になり、応用が利く一冊。
* J-PlatPat版が出ました!

酒井美里さんのブログ


★「特許調査における桐山流発想法」桐山 勉
少し専門的ですが、調査の「ノウハウ」が書かれた貴重な本。

★「「特許調査」の基礎と応用―特許電子図書館で調査する」高柳 隆
同上。

★「経営戦略の三位一体を実現するための特許情報分析とパテントマップ作成入門」野崎 篤志

発明塾で配っている「パテントマップ」の意味が知りたい人は。

★「特許情報調査と検索テクニック野崎 篤志
情報検索に必要な特許制度の基礎、分類、KWの選び方など、わかりやすく解説されています。



他、関連書籍は以下にも。

・「発明塾@東京 年末のご挨拶」
http://edison-univ.blogspot.jp/2010/12/34.html