今回は、「発明塾の活動を一言で表す その(3)」です。
● 「技術」「ものづくり」「創造の喜び」を知る ~ 原点は設計者、「エンジン分解実習」の体験(前編)
発明塾に参加してくれている(いた)塾生さんの一部は、私が 京都大学工学部 の 機械工学系の
学生さん向けに担当させていただいている
「ものつくり」
についての講義参加者です。
この講義とのお付き合いはとても古く、1999年に「設計製図」の演習を担当させていただいた
ところから、始まっています。
1999年から3年間は、私も含め、オートバイ・ジェットスキーなど、川崎重工のコンシューマー向け商品開発担当者が20名ほど関わり、毎年半年間の演習講義を担当させていただきました。
当時の担当教官の方からのご依頼に、
「実物を出来るだけ触らせてやってもらえませんでしょうか?」
というものがありました。機械好きの学生さんが、大学構内で車の整備をする・・・というのは、当時すでに稀な光景で、大半の学生さんは、「エンジン」の中を見たことがないから、とのことでした。
紆余曲折の末、半年の設計製図演習に加え、
「エンジン実物を3台寄贈し、夏休みに、分解講習(希望者向けの特別授業)を行う」
ことになりました。
私が開発したエンジンも無事(?)寄贈され、
「自身が開発したエンジンの分解組み立てを、学生さんに、手取り足取り、自身で指導する」
という、非常に貴重な経験をさせていただきました。
(ちなみに、エンジンの分解組み立ては、予備知識のない学生さんの場合、8時間程度の時間を要し、一日仕事の授業になりました)
寄贈したエンジンは、いまでも大学内の「設計演習室」に保管されているそうで、発明塾でも、過去、学生さんの要望にもとづき、
「見学、解説と、一部の部品の分解組み立て実習」
を行ったことがあります。
説明し出すと止まらなくなるので、途中でやめざるを得ませんでしたが、塾生さんも私も、
とても楽しい時間を過ごしました。
今でも、要望があれば、やってみたいと思っています。
(やはり、思い入れのある製品ですので・・・)
機械工学を題材にすると、機構や機械要素(ネジ、軸受け、歯車、バネなど)、制御、
金属/セラミック/有機材料、油と潤滑、成型加工、など様々なことについて
「少しづつ学ぶ」
ことができるので、エンジンの話は、時々することにしています。
しかし、毎年毎年、エンジン分解をするわけにはいかないこと、および、
「半導体、通信や光学の知識」
も取り上げたいため、
「携帯電話の分解と解説」
も、時折行います。
最近は、医療機器関連の発明テーマに取り組む機会も増えました。
以前、
「脊椎矯正」
についての発明に取り組んだ際は、手術の様子を撮影した動画を探し、まず、
「もの や こと をよく理解してから」
取り組めるよう、工夫しました。
発明塾運営にあたり、私が経験した ものづくり についてのあらゆる知識を、成果を出しながら、
そして、楽しみながら学んでもらえる場になるよう、常に心掛けています。
長くなりましたので、続きは「後編」に持ち越しとさせてください。
楠浦 拝
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