「発明塾®」へようこそ!: (発明)発明テーマの選び方/(投資部)独自のドラッグデリバリー技術に注目「メドレックス (4586)」を分析する~発明塾第422回/第423回(投資部第37回)

2018年3月13日火曜日

(発明)発明テーマの選び方/(投資部)独自のドラッグデリバリー技術に注目「メドレックス (4586)」を分析する~発明塾第422回/第423回(投資部第37回)



特許侵害回避セミナーなどで立て込んでおり、報告が遅れました。

ちなみに、セミナーの報告は別で書きます。気づきの多いセミナーでした。開催に向け調整頂いた関係者の方々、および、安富さん、お疲れさまでした。



僕個人的には、今回のような、少人数で演習&質疑応答が中心のセミナーが、大好きです。即興性が求められる方が、僕の性(しょう)には合っているようで、企業内発明塾も、


「その場で、皆さんが討議したいアイデアについて、”ガチ”で討議や調査を繰り返し、企画へと練り上げていく」


のが通常です。



もちろん、もっと研修っぽくやってほしい、というお声がある場合には、敢えてそのようにしていますが、僕自身がそういうセミナーや研修が嫌いで、サボるか寝るか、無理やり出張入れてしまって欠席するか・・・という感じだったので、あまり気乗りしません。
前で誰かがしゃべっているのを聞くとか、それを聞いて覚えるとか、小学校の時から苦手なんですよね。

なので、小学校の時は授業は上の空で放課後に塾通いして勉強していました。そのせいで、周りとペースが合わず、よくいじめられてました。
僕が、eラーニングの可能性を研究しているのは、そういう体験も影響しているような気がしています。


さて、今回の発明塾(発明)では、新たに発明に取り組むメンバーと一緒に、


「どうやって、発明テーマを選ぶか」


について、一緒にテーマ公募資料を読みながら、話をしたり、文献を調査したりしました。



投資部では、投資手法自体の討議を小塚さんが持ち込まれたので、その話をしていたのですが、


「やっぱ、具体例がないとわからんな」


と思ったので、直近の株式取引動向(テクニカル指標)に特徴がある企業をいくつか見た上で、


「メドレックス (4586)


を取りあげ、分析と議論を行いました。



以下、順に取り上げます。




● 発明は「課題」探しから始まる~「課題をクリエイトする」話


発明塾の新メンバーが、必ず戸惑う点、質問が出る点が、


「発明って、どうやって始めるんですか」


だと思っています。今回も結局、この話だったと理解しています。



発明は


「課題と解決手段」


で、できていますよ、といつもお話ししています。



今回は、食品の製造プロセス、特に、廃棄物などの


「リサイクルやリユース」


に関する発明を求められていますので、まずはその分野の


「最先端情報(エッジ情報)」


探しから始まります。



実際に、少し特許を見てみましたね。


しかし、特許に書いてあることは、すでに誰かが考えていることですから、発明を生み出すためには、


「その先に、生まれる/取り組まなければならない であろう課題」


を、考えだす(考えつく)必要があります。



「胡散臭い」本が嫌いな人は、読まないでください。
僕はこういう、胡散臭くて、一見何書いてあるかよくわからない
「総合格闘技」的な本が、大好きです。
MLで流した通り、塾生さん/OBOGは必ず読んで、
感想を教えてくださいね。



これが、


「課題の創出/発見」

「課題のクリエイト/課題をクリエイトする」(発明塾独自の造語です)

です。課題をクリエイトすることについては、以下で取りあげています。

(古い記事ですが)

塾長の部屋(45)~「課題をクリエイトする」~結局は皆同じ事を言う



自分で


「考え出した」


と思っても、すでに誰かが取り組んでいる、そんなことを繰り返さないために


「いきなり最先端を見に行く」


必要があります。つまり


「エッジ情報」


の話です。



「”課題をクリエイト”するには、”エッジ情報探索”が欠かせない」


ということです。


今日はこれぐらいにしておきます。




● 「メドレックス (4586)」を分析する~独自のドラッグデリバリー技術に注目


具体例がないとわからないので・・・、と取り上げただけだったのですが、意外に面白かったので、メモとして情報を載せておきます。


続きを調べたい人はどんどん調べていただいて結構ですし、質問がある人は、随時連絡ください。


以下は、その場で参加者の方に作成いただいたチャートです。


イベントと株価の関連を見たいねということで、試しに作成いただいたものです。



青矢印の財務報告は、業務報告(業績などに関連しない報告事項を指すもの)と読み替えて下さい



製薬系ですので、やはり許認可、特に、米国の許認可関連ニュースに反応してますねというようなことを、議論していました。

(当たり前、だと思いますが)


ちなみに、メドレックスが取り組んでいる


「マイクロニードルを用いた経皮吸収剤」


の用途の一つが


「痛み」


分野です。非常にあつい分野ですので、やっぱりそうか、という感じでしたね。



メドレックスのHPにある、痛み分野についての資料を、以下に貼っておきます。


米国においてオピオイド鎮痛剤が抱える問題


四季報ONLINEに、インタビュー記事が出てます。


痛み止めから認知症まで! 経皮吸収の新薬開発するメドレックス(下)


同社の特許を見てみると、その歴史が一目でわかるので、とても面白いです。

貼り薬から、イオン液体、そして、マイクロニードルへと、出願内容が変化しています。

最近は、検査などについても出願していますから、研究開発がどこまで進んでいるか、なんとなくわかりますね。


実は、僕は前職で、このマイクロニードル関連の企業とも多数付き合いがありました。当時は、


「こんなの、モノになるんかな」


という感じでしたが、それから10年、実用化に向けて着々と進んでいるんですね。



海外では、例えば


Corium


が、


「アルツハイマー」

「骨粗しょう症」

用の薬を投与するために、同じようなデバイスを開発しています。

(課題は何か、特許をじっくり調べてみると面白いかも?)


マイクロ・ナノ加工は、僕の(元)専門分野ですので、調べたい人、議論したい人は、ぜひ次回持ち込んでください。



ではでは、次回もよろしく。




楠浦 拝






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