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塾長である 楠浦の経歴

塾長である楠浦(くすうら)の経歴について、このページに記載しています。

楠浦の

・ 教育
・ 発明
・ ものづくり
・ 経営や起業

などについての考え方が、どのような経験からくるものか、理解いただくために作成したものです。

また、卒業生へのメッセージをまとめたページが以下にあります。


ここにも、私の考え方が表れていると思います。


ちなみに現在、運営を担当してくれているのは、発明塾OBです。


講演・講義などの実績は、こちらをご覧ください。

● 略歴
1995 年 京都大学工学部機械工学科卒業
1997 年 京都大学工学研究科エネルギー応用工学専攻修了 修士(工学)
1997 年 川崎重工業株式会社入社
2002 年 株式会社小松製作所入社
2004 年 ナノテク系 Start-Up 設立 CTO(独立行政法人 産業技術総合研究所 研究員兼務)
2008 年 TechnoProducer株式会社設立 取締役(現 代表取締役)
2010 年 発明塾設立
京都府出身で、中学高校は、立命館中学・高等学校に通っていました。
略歴については、以下もご参照ください。
上記を補足する形で、特に発明塾の設立、運営に関わる様々な経験について、記載しておきます。
● 「教育」との縁 ~ 高校/大学時代
仕事として「教育」を意識するようになったのは、高校時代からです。高校時代に通っていた「塾」の授業がどれも素晴らしく、「あちら側に立ちたい」という、とてもわかりやすい憧れがきっかけです。
Blog内でもたびたび書いていますが、特に
・ 答えは一つではない、を学んだ数学の授業(別解を競う)
・ 何を素材にしても学ぶことができる、を知った英語の授業(新旧の洋楽で学ぶ)
に、強い影響を受けました。
大学時代は、その「塾」で、英語科講師を担当していました。塾の伝統で、
・ 教材、テストは全て自作
・ 講義だけでなく、手厚い添削指導を行う
・ 暗記ではなく、「よい問題/よい問い」で徹底的に考えてもらう
という方針で、指導をしていました。多くの教え子が、同門の後輩になってくれています。ここで
「よい問題とは、どのようなものか」
試行錯誤しながら学んだことが、発明塾でも活かされています。
● ものづくり「教育」~ 設計マニュアル作りと設計講義
最初に入った会社「川崎重工業」では、大型オートバイのエンジン設計を担当していました。エンジン設計は「ザ・機械工学」な非常に幅広い知識が要求される仕事である上に、川崎重工業のオートバイ部門は「少数精鋭」主義だったため、「なんでもできる(やらされる)」楽しさにあふれる職場でした。
入社直後から2年間担当した「W650」の開発終了後、ご縁があって、京都大学工学部機械系の「機械設計」についての演習講義の講師を担当することになりました。その後3年間、毎年5‐6月は毎週京都へ出かけ、機械系の3回生の学生さんが設計と製図を学ぶお手伝いを、させていただきました。 「実物見ないとわからないでしょう、エンジンをいくつか持ち込みましょう」と、開発部門の部長に掛け合い、最終的に寄贈することになったエンジンは、今でも機械系の建屋内に飾ってあるそうです。当時、夏休みには「分解組立実習」も行いました。
この時作成したオートバイのエンジン設計についてのテキストは、川崎重工オートバイ部門の社内教育用資料として、様々な部署に配付しました。わかりやすいと、大変好評でした。入社2年目3年目で、社内教育用の資料を仕上げるという経験は、オートバイのエンジン設計についての理解を深める上で、非常に良いきっかけになりました。当時なぜか、多くの後輩達が、しょっちゅう僕の所に質問に来ていたことを思い出します。
京都大学の「機械設計」についての演習講義とは、本当に不思議なご縁があり、コマツに転職後も、お手伝いをさせていただきました。
今は、関連講義である「ものつくり講義」で、毎年お話をさせていただいています。
京都大学工学部機械系は、京都大学の他の学部学科と比較して、昔から産学交流やOBOGのネットワーキングなどに割と熱心で、懐が深いところだと感じます。
そういえば、以下のような出来事もありました。
● 起業、経営、投資家との対話と「資金調達」
やや複雑な事情が絡むため委細は割愛しますが、縁があって2004年に自分たちの会社を創業します。分野は「ナノテク」でした。
経営には興味がありましたが、特に起業したいという願望はありませんでした。しかし、若くして経営に携わるには、結果として起業しかなかったような気がします。
・ 技術開発の総責任者
・ 主力事業の総責任者
・ 大型の資金調達
・ その後Exitされた事業について、最初のネタ探しから立ち上げまで
を経験できたことは、その間に味わった
「塗炭の苦しみ」
補って余りある、大きな収穫だったと(今は)感じています。
特に難しかったのは
「投資家とのコミュニケーション」
で、これは、僕が
「投資家のロジック」
「投資家が、何を理解して何を理解しないか」
を、完全に理解できていなかったせいです。
結局、それが原因で、僕は会社を離れることになります。
現在、投資部で
「目利き」
の話をしながら、様々な投資家について話をするのは
「よき投資家になってもらう」
「投資家との付き合い方を知ってもらう」
両方の目的があります。
また、「すべての人は何らかの意味で投資家である」と僕は考えていることも、投資部の活動に繋がっています。この辺りは、投資部のページを参照ください。
● 特許/知財との出会い~特許情報分析/ 発明投資ファンド/Qualcomm
その後、「TechnoProducer(テクノプロデューサー)株式会社」を設立し、現在に至ります。会社設立当初は、特許調査などを主な業務にしていました。
(僕は、当初主に、特許情報分析の仕事を担当していました)
ここで、皆さんから
「なんで楠浦さんは、特許や知財の仕事をやってはるんですか?」
という質問が、必ず出ます。
大きく、3つのきっかけがあります。
(1つ目のきっかけ)特許情報分析が会社の危機を救った
詳しい話は、こちらに譲るとして、2004年に設立した「ナノテク」の Start-Up において、事業開発のために、特許情報分析を駆使していたことが、僕と特許の出会いです。
もちろん特許出願は普通に行っていましたが、特許を出していただけでは、それで食えるほど詳しくなれなかったと思います。
「自分たちが開発した技術で ”勝てる” 事業をやる」
ために、当時、誰も目をつけていなかった
「特許情報の可能性」
に賭けたことが、今の僕の活動に繋がっています。
「常に挑戦、常に投資」
そんな感じです。
あそこで特許情報を活用していなければ・・・と考えると、ちょっとゾッとします。
会社もあそこで終わっていたでしょうし、僕のキャリアも、今とはずいぶん違っていたように思います。
「人のやらない(やっていない)ことをやる」
「人に反対されること(バカにされること)をやる」
ことが、大きな成果をもたらすことを実感した、最初の機会でもありました。
(2つ目のきっかけ)「発明投資ファンド」での発明家経験
2つ目は、マイクロソフトなどの米大手企業や世界中の有名大学が出資して設立された発明投資ファンドとの出会いです。ビルゲイツが個人的にも設立にかかわっており、また、創業者が元マイクロソフトの中核メンバーという、ちょっと変わった投資ファンドでした。資金も7千億円以上と、ケタ違いのスケールで、大変貴重な経験をしました。
提案した発明のいくつかについて、大変高く評価いただき、また、発明家としても、世界的に高く評価していただきました。世界で活躍する、優秀な他の発明家とも交流する機会にも恵まれました。
投資家とそりが合わず仕事を失った僕が、別の投資家から大きなチャンスをもらうというのは皮肉な話です(笑
人生とは、このような不思議な縁で成り立っていると、最近つくづく感じます。
(3つ目のきっかけ)Qualcomm の特許戦略との出会い
3つ目は、米 通信半導体 大手「Qualcomm」の特許戦略について知ったことです。詳しくは、以下論文に譲りますが、
「特許は、経営ツールの一つである」
こと、そして特許や知財の活動が
「未来創造/機会創造に、大いに活用できる」
ことを理解したことも、知財や特許との関わりが深まった、一つのきっかけです。
● 「発明塾」設立~すべての経験が「惑星直列」に/よい仲間とよい議論/投資部設立へ
発明投資ファンドの方々の理解を得て
「発明」
の機会を
「大学生」
に提供するために設立したのが、発明塾です。
・ 教育
・ ものづくり
・ 特許情報や知財
・ 発明
・ 起業や経営
という、僕の今までの経験すべてが活かされる場になったことは、幸運としか言いようがありません。
そこにまた、
「投資」
を教えてくれという、OBが現れたこともまた
「幸運」
でした。これこそ
「惑星直列」
です。
これからも
「よい仲間と、よい議論」
を通じ、皆さんとともに成果を出し、成長していきたいと考えています。
楠浦 拝
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