2014年10月25日土曜日

「発明の一つが、実用化に向けて動き出しました!」~発明塾京都第203回開催報告

今回も、「ウエアラブル・デバイス」「ウエアラブル・デバイスのキラーアプリ」の発明を行いました、いつものことですが、今回もかなり筋の良い発明を出せましたね。


さて、在塾生にはすでに報告済みですが、いよいよ、我々の発明の一つが、実用化に向けて動き出しました。


今回、研究開発が進んでいるのは、ある企業から依頼があって発明したものです。

いろいろな関連技術を取り上げて、議論しましたね。

懐かしいです。


研究開発を継続してくれている担当者から、メールがありました。日本語に翻訳して、差支えない部分を紹介すると、こんな感じでした。


「楠浦さん、元気?相変わらず発明してる?


・・・(中略)・・・


最新の実験結果を送っておきます。

もし、何か気づいたことがあれば、知らせてね!」

彼も「発明大好き」な人なので、「相変わらず発明してる?(Are you still actively inventing?)」って一言が、妙にうれしかったです。


今にも、彼の声が聞こえてきそうな感じで、励みになります。

モノになるのがいつになるか、とても楽しみですね。

今後もこのように、世界中の企業や研究機関で、我々の発明が実用化に向けて、続々と動き出す予定です。



1804年 マサチューセッツ セイラム生まれ。
税関の鑑定官を経て、「緋文字」を執筆。
税関とか、特許庁の仕事とか
偉大な成果を出す人の経歴に、
何か共通点があるような・・・


さて、今回の議論は、「ウエアラブル」の3つ目のパターン「感覚合成系」にフォーカスして、行いました。


感覚ですので、定型的に議論すると、「視覚」「聴覚」・・・と進めていくわけですが、すでに視覚系は多く出ていますので、「聴覚」「嗅覚」「触覚」に絞りました。


詳しくは、こちらで議論したいと思いますが、「マーケティング」「ヘルスケア/医薬」「軍事/ゲーム」などの用途があることが、わかりましたね。


結論だけ漠然と書くと、当たり前な感じがしてつまらないですが・・・(笑


次回は、4つ目のパターン「ID系」行きます!



よろしく!





2014年10月18日土曜日

「ウエアラブル ヘルスケアデバイスのBizモデル」~発明塾京都第202回開催報告

今回も、前回同様に、グーグルグラスやAndroid Gear、Apple Watch等の新デバイスがめじろ押しのHot領域である

「ウエアラブルデバイス」


に関する発明討議を、行いました。ウエアラバルデバイスには、いくつかのパターンがあることを、前回講義で割り出しました。


それに至る討議の詳細は、今後「紙上講義(無料)」で紹介し振り返るとして、ここでは、すでに多種多様な研究開発が行われて、今後の普及が期待されいる「センサー系」について、今回の議論を、振り返りましょう。


ここでのKSQは、
「今後、センサー付きウエアラブルデバイスを普及させるために、肝となる技術/知財はどのようなものか。それを"だれよりも先に”発明し、確保できないか?」
になります。 


1.「どんなセンサーを付ければよいのか?」


ほとんどの研究は、この辺を工夫していますが、発明塾的には、この視点はNGです。すでに「紙上講義(無料)」で何度か取り上げている通りなので、詳細は割愛します。



2.「どんなデバイスに付ければよいのか?」


1つめの質問よりは、的は絞られますが、これもNGです。この理由も、取り上げ済みですね。「リサイクル」に関する技術を発明したときに、以下3.も含め、皆さん痛感したと思います。



3.「どんなビジネスモデルがあり得るのか?」


情報は、それ単体では価値を生まないため、ビジネスモデルから逆算して、「価値に変換する」プロセスを設計する必要があります。

その後、「それが知財で独占できる/普及させられる」という「知財の設計/検証」を経て、発明に入ります。
「技術普及のための知財の仕組み」、これも紙上講義(無料)」で、これまで散々議論していますね。


PayPal創業者 P.ティールは、
「Zeroから1を作り出す」際には、
「営業」が極めて重要だ、と言っている。
知財に「あまり」触れていないのは、
意図的?


ウエアラブルは、様々なデバイスやサービスの提案がされていますが、


「なるほど!」


という、決め手になる視点が、全く提示されていません。


つまり、現在の「ウエアラブル」市場は、発明塾的には、


「Last One Piece」(ラスト ワン ピース)


の状態で、最後に参入するプレーヤーが、総取りできる可能性のある「おいしい」市場になっています。


「最後発参入で総取り」できるかどうかは、「知財を先取り」できるかどうか、それ次第です。「知的財産」を武器に、技術の普及と利益の流れをコントロールする。それが、「イネーブラー」です。



次回も引き続き「最後発参入で、全ての市場を総取りする」ための知財戦略を練り直し、そこに必要な発明を、具体的に創出していきましょう!


まずは、ベンチマークする特許群を、しっかり特定してきてくださいね。


ではでは。




2014年10月12日日曜日

「ウエアラブル・デバイス/ビジネスの本質とは?」~発明塾京都第201回開催報告

アイデアコンテスト、お疲れ様でした。無事、全員提出できましたね。

多い人は、A4で20枚を超える発明提案書になりました。しかし、自分の考えたアイデアを、技術的な背景、課題、実現可能性、進歩性、それぞれの観点できちんと説明するには、これぐらいの枚数は必要でしょう。


もちろん、「できるだけ簡潔に」表現する努力は、惜しんではいけませんが。



さて、10月からは、


「ウエアラブル」


をテーマに、知財戦略立案と発明を行います。これまでも、たびたび取り上げてきたテーマですし、各社が、「XXグラス」「XXウォッチ」を発表したり、販売開始したりしていますので、このタイミングで、再度討議してはどうかと、思います(注1、2)。



今回は第一回ですので、


「ウエアラブルで、どのような発明をすべきか」


を、どうやって決めればよいかという、


「発明塾式発想法(発明法)」


の”おさらい”から入りました。



今回も、きちんとした手続きに則って議論すれば、自動的に「正しい発明の切り口」にたどり着くことが、証明されました。



実は、皆が指摘したように、


「”ウエアラブル”って、実は何も言ってない」


わけです。また、


「”ウエアラブル”は、一括りにできない」


ことも、わかりましたね。



例えば今回の討議で出た、「ウエアラブルとは、実はこういうことだ」を整理すると、以下の通りでした。


①ヘルスケア系

 バイタルセンサー、活動量計のようなものは、ここに入ります、FitBitが典型ですね

②リモコン系
 ウォッチ(サムスンの Galaxy Gear や、Apple の Apple Watch 等)は、ここですね

③感覚合成系
 AR、VR、いわゆるメガネ(Glass)ですね。グーグルグラスも、ここです。視覚以外も、探すと出てきましたね(詳細は「発明塾講義(無料)」で)

④ID系
 バイオメトリクス、一部のUI系もここに入ります


細かい討議のポイントは、今後「紙上講義(無料)」で改めて詳しく取り上げるとして、次回までに、それぞれしっかりと分析してきてくださいね。




(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「Monopoly(独占)」が、彼の口癖ですね。
「完全競争市場では、超過利潤はゼロ」
その話、僕の講義でも出ましたね。



※ 注1) ちょうど「CEATEC」でしたね。


※ 注2) 以前「ストレッチャブル」をやりましたので、ウエアラブルコンピューティング関係は、ほぼ議論を尽くした気がしています。




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2014年10月5日日曜日

「新規樹脂材料の用途を考える!その前に」~発明塾京都第200回開催報告

気付きませんでしたが、第200回だったのですね。

ということは、京都だけでも700時間以上の討議を行っている、ということになります。

・・・お疲れ様です 笑


さて、今回はアイデアコンテスト提出前の最終回でしたので、各自発明の最終確認を行いました。


今回のテーマは、大雑把に言うと


「ある樹脂材料の、新規な用途」

でした。


「さて、樹脂って何」

を、おさらいしておきました。これがわからないと、発明どころではありません。


しかし残念ながら、すべての学生が、高分子化学や有機化学を学ぶわけではありませんので、少し解説をしておきました。

例えば、(僕も含め)機械系出身者/学生さんは、


「連続体力学」「機械材料学」

で、高分子が、


「粘弾性体」

であり、長い時間で見ると「流体」のような挙動を示す固体?であることは、学びますね。

一般的な熱可塑性樹脂を例にとると、

「ある単位の繰り返しで出来た分子(高分子)の鎖が絡まり合った」

状態が、皆さんが見ている樹脂です。


「絡まり合っているだけで、結晶ではない(ガラス状態)」

ことが、ポイントでしょう。これを、温度‐(貯蔵)弾性率のグラフで、学びました。

貯蔵弾性率が急に下がっているところが、ちょうど Tg(ガラス転移点) にあたります。


(特願2005-506469 より)



21世紀は、有機化学の時代でしょう。金属材料を凌駕する、「高機能・高性能」な有機材料が次々と出現し、材料の主流になっています。

いずれ化学系以外の学科でも、「有機材料」に関する本格的なカリキュラムを組む時代が、来るでしょうね。もはや、有機材料の知識なしに、モノづくり、研究開発は成り立ちません。

この機会に、しっかりと理解しておきましょう!


ではでは、次回からは、全く違うテーマに取り組みますので、よろしく!